未経験でも「ここでなら、やっていける」と思えるかどうか。
その感覚をどうやって映像で伝えるかを考えて制作した採用動画です。
まずは実際の映像をご覧ください。
1. 今回の採用動画で目指したこと
「未経験でも本当にやっていけるのか。」
採用において、求職者が最も強く感じる不安のひとつです。
今回は未経験採用を行っている企業様からご依頼をいただき、採用動画を制作いたしました。
目的は求職者に働くイメージを具体的に持ってもらい、社風を理解した上で志望度を高めること。
この記事では、
「自分でもできそう」と求職者に感じてもらえる映像を、どう作ったのか。
その考え方と制作の裏側をお話しします。
2. 抱えていた課題
未経験で新しい仕事に挑戦しようとする時、
さまざまな不安を感じる方は多いと思います。
・未経験の仕事でも、自分なりに対応していけるのか
・わからないことがあったときに、周りに相談できる環境なのか
・職場の人間関係の中で、自分がうまく馴染めるのか
こうした不安は、求人票やテキスト情報だけではなかなか払拭できません。
今回のクライアント様も、「人を大切にする文化」が強みでありながら、
それがうまく求職者に伝わっていないという課題を抱えていました。
実際に現場でお話を伺う中で印象的だったのは、
新人へのサポートの手厚さや、先輩・上司との距離の近さです。

こちらの会社では「大家族主義」という価値観が大切にされているにも関わらず、
それを言葉だけで説明してしまうと、
実際の関係性や空気感が伝わらず、もったいないなと感じました。
「未経験者が安心して働ける環境」を、どうすれば求職者にしっかり伝えられるのか。
それを映像で表現することが、今回の制作の出発点でした。
3. 「自分にできそう」と思える映像設計
今回の動画では、単純に情報を伝えるのではなく、
「未経験者が安心して働ける環境」をどう伝えるかを軸に構成を考えました。
① 「人の言葉」でしか伝わらないものがある

今回の採用動画は、ナレーションではなくインタビュー主体で構成しています。
インタビューを主体にした理由はシンプルで、
現場で働く人の“リアルな言葉”や“熱量”こそが、求職者に一番伝わると考えたからです。
今回出演いただいたのは、未経験から入社し、実際に現場でお仕事をされている方です。
台本などは用意せず、ご自身の言葉で率直にお話しいただきました。
「お客様の要望だったり質問に対して、自分の言葉ですんなり出てきた時、
自信を持って話せた時は、自分の中でも一つ段階が上がったと感じました。」
この“自分の言葉で話せるようになった”という実感は、
テロップだけではなく、表情や声のトーンとセットで伝えることで、初めて説得力を持ちます。
② 未経験の不安を、安心感に変える伝え方

今回の構成では、転職の背景に加えて、研修や周囲のサポートを通じて、
未経験でも仕事に向き合い、続けていけた過程がわかるようにしています。
その上で、
「1人でやるとなると僕だったら本当にパンクしています。」
「新人放置しないというか、面倒を見てくれる…1人じゃないと感じました。」
という出演者の言葉があることで、
「支えられる環境がある=安心して仕事ができている」という実感が伝わるようにしています。

ただ、この「安心して仕事ができる環境」は、言葉だけでは伝えきれません。
たとえば「サポートが手厚い」と言われても、
その具体的なイメージは人によって異なります。
そこで今回は、
・研修でのロールプレイングや座学の様子
・先輩と自然に会話しているシーン
・実際の仕事風景やチームでの関わり
・新人サポートの手厚さ
といったインサートを多く差し込み、
言葉だけでは伝わりにくい部分を表現しています。
③ 「大家族主義」をどう伝えるか

こちらの会社の大切な価値観である「大家族主義」。
「大家族主義」という言葉は、捉え方によっては少し重たく感じられたり、
人との距離が近すぎるのではないか、と不安に思われることもあります。
そのため、言葉をそのまま説明するのではなく、
実際の関係性や日常のやり取りを通して、“どんな距離感なのか”が自然と伝わるようにしました。

・誰にでも相談できる環境
・先輩との距離の近さ
・チームで支え合う様子
・新人サポートの手厚さ
具体的なシーンを積み重ねた上で、
「こういう関係性だから、働きやすいんだ」と、前向きに受け取ってもらえるようにしています。
④ 視聴者が「自分ごと化できる」流れの設計
今回の動画の構成で意識したのは、
未経験者にとって必要なサポートの情報を“そのまま伝える”のではなく、
視聴者が自分の状況と重ねながら見られる流れをつくることでした。
そのために、構成は単なる時系列ではなく、
「実感 → 動機 → 支え → 未来」という感情の流れで設計しています。

まず冒頭では、
「自分の言葉で話せるようになった」という成長の実感からスタートすることで、
“この仕事を続けた先にある姿”を先に見せています。
その上で、転職のきっかけや未経験でのスタートに触れることで、
視聴者自身の状況と重ねやすい入り口をつくっています。
そして、研修や周囲のサポートの話につなげることで、
未経験でも続けていけた理由が自然と理解できる流れにしました。

最後に、これからの目標を語ってもらうことで、
「自分もこうなれるかもしれない」と、未来を自然と思い描ける形で結んでいます。
ポジティブな要素だけを並べるのではなく、
現実的なスタート地点から、支えられながら前に進んでいく過程を描くことで、
視聴者が無理なく共感し、自分ごととして受け取れる構成を目指しました。
4. この採用動画で、本当に伝えたかったこと
納品後、クライアント様からは
「社内でも非常に評判が良い」とのお言葉をいただきました。
特に印象的だったのは、
「会社の雰囲気がそのまま伝わっている」という評価です。
今回の採用動画で目指していたのは、
単に会社をよく見せることではなく、
実際に働く人の言葉や関係性を通して、
その会社らしさが自然と伝わる映像をつくることでした。

未経験で新しい仕事に挑戦する時、
求職者が知りたいのは、条件や制度だけではなく、
「ここで働く自分を想像できるかどうか」だと思います。
特別な演出を加えたのではなく、
職場にあるリアルを丁寧に拾い上げることで、
「自分でもやっていけそうかどうか」を自然と感じてもらえるようにしました。
採用において「会社の魅力がうまく伝わらない」と感じている場合、
映像の見せ方を少し変えるだけで、伝わり方は大きく変わります。
今回のように、“働くイメージが自然と浮かぶ状態”をつくることができれば、
求職者の感じ方も変わっていきます。
もし同じようなお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。
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